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一刀両断 実践者の視点から【第25回】

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子どもの「筆圧」低下したというが

 《子どもの「手書き離れ」で学力低下の恐れ/筆圧も低下傾向で「書いてあることが判別できない」》という記事が〈AERA〉に掲載された。
 だから何なのか。ICTの導入を進めれば当たり前である。スプーンで食事し、鉄棒が指導されなければ握力は低下するかもしれない。それは当然の事である。こうした当たり前の事を指摘してどうしろと云うのだろうか。
 限られた時間で行うことなのだから、何かを増やせば何かが出来なくなる。それは承知の事であり騒ぐことでもないし想定内の結果である。
 こうした分かりきったことを指摘して、何を期待するのかが分からない。
 学校は指摘されると何かしなければと従順に思考する傾向がある。バランスのよい成長を期待するのならその方法を読者に丸投げするのではなく、このようにしてはどうだろうかと提案型の記事にして頂きたいものである。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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