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はなの街オペラ

18面記事

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森川 成美 作
坂本 ヒメミ 画

 時は大正時代。14歳の神谷はなは、宇都宮から東京の井野家に奉公に出ることになった。井野家の主人・一郎の仕事は、浅草の地で大衆のためにオペラを上演する歌劇団の運営だ。
 はなは、井野家の書生として音楽学校に通いながら歌劇団を手伝う響之介と出会う。小さい頃から歌うことが好きだったはなは、響之介の計らいで歌のレッスンを受けることに。そしてオペラの舞台に立つと、瞬く間に人気歌手になり、新聞でも高く評価された。
 ある時、オペラの上演中に大きな地震に見舞われる。何とかその場から逃げ出すと、劇場が炎を上げて燃え出した…。
 現実の浅草オペラは関東大震災により6年で消えたが、日本での西洋音楽の普及や演劇、芸能の発展に大きな影響を与えたという。
(1650円 くもん出版)
(Tel03・6836・0305)

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