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小・中教科書のQRコード 小1が活用最多

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光村図書出版家庭学習調査

 小・中学校の教科書に掲載されているQRコードコンテンツについて、小学校1年生が家庭学習に最も活用していることが、教科書会社の光村図書出版(東京・品川区)の調査で分かった。教科書紙面のQRコードに対する保護者の認知度は低い一方、その効果に期待する声が多く寄せられた。
 調査は家庭学習でのデジタル端末の活用状況を明らかにしようと、5月30日から6月1日にかけてインターネット上で行った。全国の公立小・中学校に通う児童・生徒の保護者500人が回答した。
 子どもが家庭学習でパソコンやタブレット端末、スマートフォンなどの情報機器を使ったことがあると答えた保護者は64・4%を占めた。使用頻度は「週に数回」(38・8%)、教科は「算数・数学」(73・3%)が最多だった。
 小学校では昨年4月、中学校では今年4月から教科書にQRコードが掲載されていることについて、「知らない」と答えた保護者は73・4%に上った。
 QRコードを読み取ることで表示される動画や音声などの教材を、家庭学習で活用したことがあるのは16・0%。学年別では小1(26・8%)、小6(20・0%)、小3(19・6%)の順で多く、中学生では中2(16・4%)が最も多かった。
 保護者がQRコードコンテンツの学習への効果を期待している傾向も分かった。「学習への興味が高まる」(52・8%)と「学習理解が深まる」(31・0%)が、「なくてもいいと思う」(29・2%)を上回る結果となった。

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