つるた　あき　作

　登場するのは６匹で暮らしているカエル。ある時、家のテレビがつかなくなり、電話もできなくなった。
　そして冬眠するのを忘れていることに気付く。
　早く眠らなくてはと、慌ててお風呂に入ったり、温かいミルクを飲んだりしたが、眠れない。ふと窓の外を見ると、見たこともない景色が広がっていた。
　外に飛び出してみると、雪が積もり、その寒さに驚く。でも、厚着をすれば寒さをしのげると気付き、雪合戦まで始めてしまう…。
　毎年冬眠しているカエルたちは、冬を知らなかったのだ。
　デビュー作「かえるじゃん」がリブロ絵本大賞入賞の著者の最新作。ユーモアたっぷりなカエルのイラストに癒やされる一冊。
（１４３０円　ＫＡＤＯＫＡＷＡ）
（Tel０５７０・００２・３０１）