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ウェルビーイング向上へパフォーマンス課題 扱う家庭科で書籍

7面記事

書評

 大修館書店はこのほど、「ウェルビーイングの向上を目指す家庭科教育―パフォーマンス課題によるアプローチ」(大本久美子、岸田蘭子編著)を刊行した。
 SDGsの目標などでキーワードになっているウェルビーイング。その実現に向け、本書では未来をつくる子どもたちに必要な資質・能力を示し、その力を育む鍵として「パフォーマンス課題」に着目している。「パフォーマンス課題」を取り入れた家庭科の授業づくりだけでなく、学習指導要領やSDGsとの関係性を押さえながら詳しく解説している。
 「理論編」と「実践編」の二つの4章構成。本書の特徴の一つは、小・中・高の全ての学校種を体系的に捉えていること。目の前の子どもの実態に合わせ、ステップアップができるように工夫されている。
 また、学びの系統性に視点を合わせ、家庭科の全体像をきちんと理解することもできる。ウェルビーイングの向上を目指し、子どもが主体的に課題解決に向かう力を育成する手だてを体得することができる。ベテランや若手、教職を目指す学生も参考になる一冊。
 B5判、96ページ。定価2530円。
 大修館書店=https://www.taishukan.co.jp/

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