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生徒指導~小学校段階での考え方~【第7回】

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教科・指導

臨床心理士の力量(下)

 これをしない、面倒とか、疎ましく思われたらとかと詮索して言われるままに従順になる輩が出世するという愚はそこかしこに見える。生徒指導ができるとは、自己指導や自己管理のできることが基本であり、腕力や風体や格好ではない。
 すなわち、公私ともに説得力のある言動と上司にも「お言葉ですが」と、自分の意見を進言できる人物こそ適任なのであり、学校はそうした人物を育成できる組織になっていることが必要である。すなわち自家育成が基本になる。
 こうして考えると、臨床心理士も学校で意図的、意識的に育てることが必要になる。この育成は成長スパンの一番長い、そして保護者の影響が強い小学校段階での鍛練育成が大切であり、生徒指導との重なりを厚くしていくことが、学校で有益に機能するポジションになることが期待できる。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

生徒指導~小学校段階での考え方~