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生徒指導~小学校段階での考え方~【第100回】

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「深い学び」と人生選択

 小学校の学びは多すぎないか。「あれもこれもそれも」と増え続けているように感じられる。
 興味関心を刺激して、学びへの意欲を引き出すことは必要だが、縦軸や系統ばかりが強調されて、横軸の汎用に視点が当てられて来なかった。
 生活は主に横軸で動いている。発展や進化となると縦軸を意識するようになる。

 日課も国語、社会、算数、理科、体育、音楽等と次々に学びが変わる。例えば「今日は社会だけ5時間」という学びができたら、子どもや教師の思考はどうなるだろう。
 自ずと探究し議論することになるはずである。小学校の学びを「広く浅く」と受け止める向きがあるだが、実は深い学びを分かりやすく説明している極めて高度な教示なのである。

 6年担任としてダムの設計の話を余談でしたことがあった。後に、そのクラスから大阪市役所の設計や国際的な土木学会で活躍する子どもが出た。
 また、恐喝で指導に苦慮した子どもが、運転手を経て中学校教師となり、困難校でも活躍し、現在は新進気鋭の教頭になっている。
 こうした人生選択の要因に、小学校の授業や生徒指導があったことを彼らは今も熱く語ってくれる。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

生徒指導~小学校段階での考え方~