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コロナ時代に考えたい学校問題【第43回】

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青少年施設を訪ねてみよう

 清々しい若者に会えると嬉しい。打てば響くという心地よさがあるからだろう。
 先日、赤城山にある国立青少年交流の家を訪れた。ロケーションも抜群で山鳥の鳴き声に迎えられた。
 一番の収穫は、所員のきびきびした行動である。専門職の方も居れば、教員籍の方で派遣されている方もおり、多様な経験を持っておられた。コロナへの配慮も徹底していて、来訪者も安心して過ごされていた。何と言っても安価で自然溢れる環境に身を置くことが如何に幸せかを再確認出来た。
 人、もの、金と何かを判断するときにやはり人が一番大切である。リーダーの心遣いが所員それぞれに浸透して、高原では、この時期盛りのウグイスの鳴き声がこれまでにも増して心を和ませてくれた。
 こうした国の施設は学校や団体そして一般の方も安価で利用出来る。前年度踏襲の林間学校や自然体験ではなく、教師が先ずは家族や仲間で訪れて実感して、その体験の元に導入してはどうだろうか。高原での食事は、これまた格別である。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題