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コロナ時代に考えたい学校問題【第173回】

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論説・コラム

「2分早く退勤で処分」に思う

 船橋市教委の職員が長年に渡って終業時刻より2分早く退勤していた為に処分されたという記事を読んだ。ドキッとした方がおられるのではないだろうか。
 行政に居た時におかしな事があった。急ぎの案件があっても、いつも教育長の決裁は午後2時からとされていた。理由は仮眠をしているからである。私どもは昼夜なく、食事の間もなく仕事をして、残業手当てもカットされていた。部署によっては満額支給という不可思議な組織であった。
 別の部署からの転任で教育長になられていた方であった。以前から昼寝の習慣はあったようだった。食事時間を入れて2時間の休憩は誰からもとがめられずに、3年も勤めて、外部関連団体の長になられていった。同じことをされていたと思われる。
 船橋の例と比較して考えてどちらがひどいのか。2時間の休憩を続けた教育長を監督する責任は誰にあるのか。はっきりしてほしいものである。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題