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GIGA元年 文科省StuDXチーム通信【第1回】

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文部科学省

「GIGA StuDX推進チームの板倉です。」

 4月からGIGA StuDX(「ギガ スタディーエックス」と読みます)推進チームリーダーになりました板倉寛と申します。
 3月末時点で、97・6%の自治体で端末整備が完了し、いよいよ1人1台端末・高速大容量ネットワーク環境下での教育活動が始まります。学校現場での利活用をサポートしていくため、小・中学校の教師8人がメンバーに加わり、GIGAスクール構想の実現に向けた体制強化がなされました。教育委員会勤務を経験せず、学校から文部科学省に派遣された方も多くいます。学校現場が今どういう状況なのかなどを聞けることが嬉しいです。現在は、生え抜きの行政職員との相乗効果を得られるようチームビルディングを行ない、教育委員会とのコミュニケーションや情報収集などを始めています。
 私たちの目標は、全国全ての子どもたちに必要な教育・学習環境作りに貢献することです。また、学習指導要領に示された資質・能力の育成、主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善のために、全ての教育委員会、学校、教師がICTを十分に活用していくことができる環境を作っていく必要があります。
 私自身、3月まで学習指導要領を担当する教育課程企画室長であったこともあり、新学習指導要領とGIGAスクール構想、そして働き方改革までを結びつける気持ちを強く持っています。その中でも、まずは水準の底上げに力点を入れたいと考えています。
 つい最近まで、日本ではICTを使った学習というのは必ずしも一般的でなく、必要性も十分共有されていた訳ではありませんでした。昨年9月までに1人1台の情報端末が整備されたのは約4%であり、今年になってから整備された自治体が約75%です。つまり、圧倒的多数の自治体では、教師は1人1台の活用に取り組み始めたばかり、あるいは新たに取り組むことになります。こうした全体の大多数を占める教師にとって、学校教育における1人1台の活用というのは相当な挑戦になります。
 そう考えれば、このチームで取り組むことは、まずは、新学習指導要領の趣旨実現のためにGIGAスクール構想の実現が大きく寄与することや、まずは挑戦してみる試行錯誤の大切さを共有し、どの教育委員会、学校、教師でも取り組めるような初期段階、立ち上げ支援に特化することになるだろうと考えています。どういうところに困っているのか、どこから始めていけば良いのか、そうした悩みに応えられるよう、教育委員会、学校の皆様に伴走しながら取り組みを前進させていきたいと思います。
 どこから手を付けていけば良いかわからないという皆様は是非StuDX Styleのホームページ(https://oetc.jp/ict/studxstyle/)をご訪問ください。このホームページで紹介しているのは、どのOSを採用している学校であっても無料で取り組めるもので、初歩的な取り組みを中心に載せております。
 今後、GIGA StuDX推進チームでは、地域の実態に応じた教員研修の実施を支援し、教育委員会のサポート状況を把握し、フォローを充実します。また、情報交換プラットフォームの構築を通じて、自治体間の横のつながりを強化し、お互いに助け合い、協働・自走できる体制を構築したいと考えています。次回以降は、チームの取り組みを中心に少しでもお役に立つ情報を提供できればと思っています。

板倉寛(いたくら・ひろし)
 文部科学省初等中等教育局企画官、学びの先端技術活用推進室長、GIGA StuDX推進チームリーダー
 1999年文部省(現文部科学省)入省。教育課程課係長、内閣官房副長官補室参事官補佐、島根県教育委員会総務課長、特別支援教育課課長補佐、大臣政務官秘書官、初等中等教育企画課課長補佐、在英国日本国大使館参事官(外務省出向)、教育課程課教育課程企画室長等を経て現職

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