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コロナ時代に考えたい学校問題【第149回】

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論説・コラム

失言と主権者教育

 「女性が多いと話が長い」と発言して、世界からバッシングを受けて謝罪した男性がニュースに出ていた。またかとあきれはするが、常習犯なので諦めている方も多いと思われる。直接会ってみると、態度の割には小柄で人柄の良さそうな人物である。それ以上でも、それ以下でもない。
 私達は、総理だとか有名人とかとなると勝手にイメージしてしまうが大差はない。「2番じゃいけないんですか?」とおっしゃった方も息子の前では笑顔の母であった。
 身につけた品位は直しがたいが、この程度の人物が長く地位に居座り続ける理由があるのではないだろうか。政治がバラエティー番組になっているように思えてならない。よって官僚のやりたい放題になる。
 青年に政治参画の意欲をそぐ情けない報道にも意図的なものを感じてしまう。それと共に、投票の練習で何を学ぶのか、本質を見抜く議論をさせない主権者教育に何の効果が期待できるのだろうか、青年を腑抜けにしたいのか、どなたかに答えを聞いてみたい。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題