阿部文科相「憲法学ぶこと必要」 教員養成改革で
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阿部俊子文科相は3日の閣議後会見で、教員免許状の取得に当たって、「引き続き憲法を学ぶことは必要」との見解を示した。中央教育審議会の教員養成部会では、廃止を含めて検討することとしていた。
教育職員免許法施行規則では、教職課程以外に一般教養科目として
・憲法
・体育
・外国語
・数理、データ活用及び人工知能に関する科目又は情報機器の操作
―の4科目を2単位ずつ取得することとしている。
教員養成部会では、委員の戸ヶ﨑勤・埼玉県戸田市教育長が、憲法などが教職課程に加えて履修する科目となっていることを指摘。その上で「多くの学生に教師を志してもらうという観点や、各大学が創意工夫を生かした柔軟な教育課程を実現するという観点から、思い切って当該条項の廃止も含めて見直しを図るべきではないか」と話していた。
阿部文科相は会見で「憲法を具体的にどのように位置付けるかも踏まえて、教員免許取得に至るまでの学びをどのように再構築していくか。中教審の議論も含めて必要な検討を進める」と述べた。