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お月さまいつもありがとう 地球の生きものと月のはなし

14面記事

子どもに読ませたい本

メリッサ・スチュワート 文 ジェシカ・ラナン 絵 つむらゆりこ 訳 吉村崇 解説・監修

 毎晩、姿を変えながら、地上を照らすお月さま。月は、地球上の生き物にさまざまな影響を与えている。
 夜行性のフンコロガシは月の光を頼りに、ご飯にありつける。月が細くて空が暗い夜、サバンナのライオンは、獲物にそっと忍び寄る。しかし、月が明るい夜は、獲物に近づくのが難しくなる。そのため、トムソンガゼルは満月になると、いつもよりゆっくり草を食べられる。地中海に近い岩が多い場所に生えるマオウという木は、7月の満月の夜に花粉と蜜を出す。
 月明かりの夜の風景に優しく穏やかな言葉を添えた、美しい科学絵本。(小学校低学年から)
 (1650円 福音館書店)
 (Tel03・3942・2066)

子どもに読ませたい本

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