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スクールロイヤー 学校現場の事例で学ぶ教育紛争実務

19面記事

書評

Q&A170
神内 聡 著
あえて結論明示しない設問も

 私立学校の教師と、法律事務所代表として弁護士とを兼務する著者は、前作「学校内弁護士 学校現場のための教育紛争対策ガイドブック」で「学校内弁護士」という新しい職域を紹介。今回はスクールロイヤーに焦点を当て、教育紛争に直面する教員とともに、どう対応すればいいか、Q&Aで解説した。
 本書の中では、例えばスクールロイヤーと学校内弁護士を比較し、「学校設置者との法的関係」であれば、スクールロイヤーが「学校設置者との委任契約」に対し、学校内弁護士は「学校設置者との雇用契約」、「校長との法的関係」はスクールロイヤーが「独立した立場から助言」に対し、学校内弁護士は「校長の監督下で助言」と、スクールロイヤーへの理解を深める一助にもなる。
 序章「スクールロイヤー」から「教育法と教育紛争」(第1章)、「教育紛争の典型と問題」(第2章)、「その他の教育紛争」(第3章)で構成。中心になる第2章には、学校事故、保護者対応、学級担任、いじめ、不登校、生徒指導、体罰、発達障害・特別支援教育、外国人、部活動など、日常的に直面する事例なども多く取り入れる。
 Q&Aでは「教員経験を踏まえて個別具体的な対応を考えてほしいという願いから、あえて結論を明示しない設問」も用意した。
 どうかじ取りをすればいいか迷ったときに、参考にしたい一冊だ。
(4860円 日本加除出版)
(徳)

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