日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

新指導要録の解説と実務 小学校・中学校

18面記事

書評

無藤 隆・石田 恒好・吉冨 芳正・石塚 等・服部 環・宮本 友弘・鈴木 秀幸 編著
新指導要領に合わせた評価と記入の仕方

 新学習指導要領の全面実施に伴って、改訂された指導要録のもとで実施の運びとなる。
 例えば、各教科の学習の記録では、全ての教科が「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点で評価が求められる。これまで教科によっては、5観点、4観点など多くの観点で評価をしてきたところもあるが、これをどう整理するのか、「知識・技能」は単なる知識を求めるだけでなく、説明や理由を述べる力も問う必要があり、このバランスをどう考えるか、悩ましい課題にも直面する。
 本書は、小学校、中学校と校種別に刊行して、学習指導要領改訂の狙い、評価の在り方をテーマにした中央教育審議会の議論、文科省から発出した通知などを解説しつつ、実際にどう記入していくかを実務面から明確にした。
 「指導要録の基本的性格と取扱い上の注意」「学籍に関する記録」「指導に関する記録」「障害のある児童(生徒)に係る学習評価の在り方」「補助簿・通知表・調査書」の全5章に分けて、詳述してある。
 「情報通信技術の活用による指導要録等の事務の改善」によって、教師の負担軽減をどう図るかも触れている。
 ただ、一人一人の児童・生徒にこれだけの評価、記録が求められていることが分かってしまうと、改めて教師の業務の大切さと苦労を感得することになるかもしれない。
(各2640円 図書文化社)
(吹)

書評

連載