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教員のICT活用指導スキル 養成、研修で充実明記へ

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中教審

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 文科省は5日、中央教育審議会の教員養成部会をウェブ会議で開き、教員養成や現職研修の中でICTを使った指導スキルの位置付けを充実させることを提案した。児童・生徒に1人1台端末を整備するのに合わせて、教員の指導力を高める狙いだ。
 現職教員では、都道府県教育委員会などが定める「育成指標」にICT指導力を明記するよう求めた。育成指標に盛り込むことで教員研修に反映されやすくなる。
 教員養成では、教職課程で具体的な学習場面でのICT指導を盛り込む。2019(平成31)年度から始まった新しい教職課程でも情報機器の活用に関する科目が加わったが、より具体的な内容に見直し、個別学習や発表、話し合いなどの場面で機器を効果的に使える技術を身に付けられるようにする。
 小学校で教科担任制を本格的に取り入れるための教員免許の在り方も議論した。小・中学校の免許状の併有を促すため、教職課程で教科指導と教育実習を共通科目にできる特例を設ける方向で検討を進めている。これによって、両方の免許を取るのに最低限必要な単位数は118単位から87単位程度に減るという。

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