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「ゲルハルト・リヒター展」開催中

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企画特集

ゲルハルト・リヒター<ビルケナウ>(CR:937-2)油彩、キャンバス 2014年 260×200cm ゲルハルト・リヒター財団蔵 ©Gerhard Richter 2022(07062022)

東京国立近代美術館

 東京国立近代美術館は「ゲルハルト・リヒター展」(主催=東京国立近代美術館、朝日新聞社)を2022年6月7日(火)から開催している。
 ドイツ生まれの現代アートの巨匠、ゲルハルト・リヒター(1932―)。
 リヒターが90歳を迎えた年に開催される本展では、初期作から最新のドローイングまで122点により、一貫しつつも多岐にわたる60年の画業を紐解く。リヒターの日本の美術館での個展は実に16年ぶり。東京の美術館での大規模な個展は初めてとなる。
 リヒターは、具象絵画、抽象絵画、写真、ガラスや鏡を用いた作品、映像作品など実に多岐にわたる制作活動を行ってきた。
 本展の見どころのひとつであるホロコーストを主題とした巨大な抽象画<ビルケナウ>は、幅2メートル、高さ2・6メートルの作品4点で構成される。本作はアウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所でひそかに撮られた写真のイメージを出発点として描かれた。
 1960年代以降、リヒターは、ホロコーストという主題に取り組もうと試みたものの、適切な表現方法を見つけられず断念してきた。2014年にこの作品を完成させると、自らの芸術的課題から「自分が自由になった」と感じたという。近年のリヒターの最重要作品と目される本作が日本で初めて公開される。
 なお、東京展開催後、10月15日(土)から2023年1月29日(日)まで豊田市美術館(愛知県豊田市)で巡回開催される予定だ。

【展覧会概要】

名称
 「ゲルハルト・リヒター展」

会期
 6月7日(火)~10月2日(日)
 休館日は月曜日、9月27日(火)
 ※ただし、9月19日・26日は開館。

会場
 東京国立近代美術館(東京都千代田区北の丸公園3―1)

開館時間
 午前10時~午後5時
 ※入館は閉館30分前まで
 ※金・土曜日は8時まで
 ※9月25日(日)~10月1日(土)は10:00-20:00で開館
 ※会期等は変更になる場合あり。詳細は展覧会公式サイトを確認。

 展覧会公式サイト=https://richter.exhibit.jp/

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