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「ヴィンテージライターの世界 炎と魅せるメタルワーク」開催中

5面記事

企画特集

エバンスのポケットライター(1930~50年代)

たばこと塩の博物館

 たばこと塩の博物館は、特別展「ヴィンテージライターの世界 炎と魅せるメタルワーク」を2022年9月10日(土)から開催している。
 本展では、ライターの前身であるさまざまな着火具や、ダンヒル、ロンソン、エバンス、ジッポーなどのメーカーが手がけた銘品、ユニークな造形のテーブルライターなど約200点を展示する。戦後間もない時期の国産オイルライターを展示し、本館の所在地とも馴染み深い隅田川地域の地場産業としてのライター製造のあゆみも紹介する。
 ライターは、近代ヨーロッパで発明された喫煙用の着火具。1920~50年代の欧米では、アール・デコ調のデザインを取り入れ、メッキやエナメルなどの美しい加工を施した銘品が多く生まれた。第二次世界大戦後は、ガスライターの登場とともに大衆化が進む。輸出産業として発展し、日本も世界屈指のライター製造国となった。
 ライターの着火機構は、打撃法と呼ばれる「火打石と火打ち金とで火花を起こし、その火花を燃料に移して火を得る」という人類が古来行ってきた着火方法がもとになっている。ライター開発の歴史は、この火を得る作業をいかにして一発の操作で実現するか、燃料を安全かつ手軽に持ち運べるようにするかの工夫の歴史ともいえる。
 本展では、現在も広く使われているオイルライターの中から「ZIPPO(ジッポー)」を例に着火の仕組みを解説する。オイルライター登場以前の着火具やさまざまな仕組みのライターを展示、ライター発展の歴史を紹介する。あまり知られていない「ヒューズライター」や「ストライカー」といったライターの着火の仕組みにも映像で迫る。

【展覧会概要】

名称
 「ヴィンテージライターの世界 炎と魅せるメタルワーク」

会期
 9月10日(土)~12月25日(日)
 休館日は月曜日、10月11日(火)
 ※ただし10月10日(月・祝)は開館)

会場
 たばこと塩の博物館(東京都墨田区横川1―16―3)2階特別展示室

開館時間
 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
 ※開館時間等は変更になる場合あり。詳細は展覧会公式サイトを確認。

 展覧会公式サイト=https://www.tabashio.jp/exhibition/2022/2209sep/index.html

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