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「自分の身を守ろう」教育長が小・中学生に呼び掛け 埼玉・戸田市

3面記事

市町村教委

ランドセルを背負ったまま、不審者から逃げる訓練を体験する小学校3年生=令和4年10月、千葉・松戸市で

 埼玉県戸田市立美笹中学校に、刃物を持った高校生が侵入して教員を切り付けた事件を受け、同市教委の戸ヶ崎勤教育長は2日、「自分の身は自分で守ることもとても大切」などと小・中学生に訴えるメッセージをまとめ、市ホームページで公表した。防犯ブザーを鳴らす、大声で助けを呼ぶなどし、商店、家屋などに逃げるよう呼び掛けた。
 今回の事件を受け、同市教委では、市内の全ての小・中学校に対し、授業時間中は校外との出入り口を閉めておくことや、既存の防犯マニュアルに基づいた対応の徹底などを指示している。登下校時の見守りも強化した。その上で、児童・生徒自身に自衛の心構えを求めた。
 2日のメッセージでは、「身の回りの危険に気付くことができるようにするなど、日頃から、安全についての意識を高めるようにしてください」とも述べた。
 今回の事件に先立ち、学校によっては、児童・生徒が、危険が迫ったときの対処法を学ぶ場を設けている。昨年10月には、千葉県松戸市の小学校が護身術の専門家を招き、3年生が大声を出して相手をひるませたり、低い姿勢で走り去ったりするといった体験を積んだ。

市町村教委

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