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私大入学時の費用、過去最高 首都圏を調査

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東京私大教連
昨年度、下宿生は225万円

 首都圏の大学に自宅外から通学する学生が入学時にかかる費用は昨年度225万5380円で、これまでで最も高かった、とする調査結果が公表された。前年度より2万1600円増えた。自宅通学者は161万2280円で過去最高額だった前々年度と同水準だったという。
 調査したのは私立大学の教職員組合からなる東京地区私立大学教職員組合連合(東京私大教連)。東京、埼玉、千葉、栃木の1都3県にある11大学の新入生の保護者4257人にアンケートし、初年度納付金と受験費用、家賃、敷金・礼金、生活用品費を調べた。
 自宅外通学者の「受験費用」は1万1300円増、「家賃」が600円増、「敷金・礼金」が1万1400円増、「初年度納付金」は、文科省がまだ公表していないため、令和3年度の金額で計算しているが、135万7080円で過去最高額だった。生活用品費は1700円減っていた。
 東京私大教連は「私大生を抱える各家庭の学費等の負担はもはや限界にきている。経済的な理由によって私立大学への進学を諦める若者を生まないために、学費負担を軽減し、奨学金制度を抜本的に拡充することが必要不可欠だ」などと訴えている。

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