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生徒指導~小学校段階での考え方~【第102回】

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人脈を広げるには

 「木と森」のたとえがある。俯瞰するという捉え方もある。ややもすると、どちらも見ていないとも思われる時がある。
 高みから見たり、木の内部や根の様子や土の養分など細部に視点を当てねばならない。
 具体的には、国際情勢の把握や政治動向、経済状況なども知らないでは済まない。加えて、児童心理やゲーム依存などの知識も求められる。

 すべて自分でやろうとしてはならない。そうした専門性があるブレーンを持つことである。多様な人間関係を所持することが必要なのである。
 医師も弁護士も不動産屋も政治家も建設業も、ともかく多種多様の人脈を持つとよい。このネットワークが様々な場面で役に立つ。

 教育者としての信念と実践がないと、相手につながらない。ある意味、いかなる人にも媚を売らないことである。だからといって高飛車でなく、凡事徹底であり、すべきことをすると言う凡人であることである。
 恐れるものはただ一つ、自己の慢心である。この一点を1人の人間として外してはならない。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

生徒指導~小学校段階での考え方~