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理工系で活躍する女性増へ「授業事例集」の普及促す 男女共同参画会議

3面記事

行財政

 内閣府の男女共同参画会議は1日、理工系分野で活躍する女性を増やそうと、内閣府が製作した授業事例集の活用することなどを掲げた「女性活躍・男女共同参画の重点方針2021」の原案を公表した。教育分野では他に、学校管理職や教育委員への女性登用の推進や、男女平等についての教育の充実を求めた。
 内閣府は3月に「男女共同参画の視点を取り込んだ理数系教科の授業づくり~中学校を中心として~」と題する啓発資料を制作。本年度から内閣府が文部科学省と連携して普及させ、教員などの無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)の払拭に取り組むとした。
 管理職について、校長、副校長、教頭の各女性割合の目標と、登用のための具体的取り組みを定めるよう、教委などに求めている。管理職選考試験の受験要件を見直し、昇任研修に参加しやすい環境を整えることも盛り込んだ。
 また、女性の教育委員がいない64教委に対して、その要因の調査や、登用の促進を求めた。
 学校現場へも、教育や研修の充実を求めている。性別役割分担の意識や思い込みを払拭するため、教員研修を行う。管理職や進路担当だけでなく、全ての教員の受講を促す。

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