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16歳からのライフ・シフト

14面記事

書評

リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット 著 宮田純也・未来の先生フォーラム 監修
「人生100年時代」をどう生きるか

 人生モデルが多様化する人生100年時代。いろいろな変化や不安、日々の悩みや困難に負けないレジリエンス(回復力)が必要となってくる。
 本書は「人生100年時代」の言葉を生み出したリンダ・グラットン教授らの「LIFE SHIFT」を学生向けに重要なエッセンスを抽出し、「問い」などを加えて分かりやすく再編集したものである。
 登場人物は1998年生まれの翔太と葵、その親世代の浩子、祖父母世代の武夫の人生を事例に人生設計のヒントを紹介している。6章では人生100年をどのように生きるか、翔太と葵のシナリオを何通りか紹介し、

 (1)アイデンティティ
 (2)パートナーとの関係
 (3)資金計画

 ―の三つの重要ポイントを示している。
 「長生きするのは大変だ」という声が聞こえてきそうだが、人生が長くなれば有意義な人生を送るチャンスも生まれる。「長寿は恩恵」と捉え、柔軟な考え方を土台にして変身資産の構築等そのストラテジーを明らかにしている。
 本書では、キーワードをゴシック+下線で強調し、中高生にとっては読みやすい。章の終わりに「まとめ」「問い」、そして「答え」という書き込み欄が掲載されている。近未来のキャリアパスを考えるだけではなく、「人生100年」といったキャリア教育に、進路相談に、総合的な学習の時間に、探究学習として活用できそうだ。
(1650円 東洋経済新報社)
(青木 一・信州大学大学院特任教授)

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