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個に合わせ補習・進路相談 ヤングケアラー支援策で

3面記事

都道府県教委

大阪府教委が方針

 大阪府教委は1月24日の総合教育会議で、府立高校のヤングケアラーに向けた支援策として、生徒の事情に合わせた補習や進路相談を行う方針を示した。ケアのため時間的な制約のある生徒に対し、専門人材による個別支援を検討している。出席した吉村洋文知事は「子どもたちの未来のために正面から取り組みたい」と意欲的な姿勢を見せた。
 同教委は昨年10月、府立高校生を対象に実態調査を行った。15人に一人がヤングケアラーに該当することが分かった。受けたい支援として「勉強のサポート」「進路や就職などの相談」を挙げる生徒が多かったことを受けての対応だという。
 教員による既存の集団補習に加え、学習支援員による個別の補習を行う。介護や家事、家族への対応など生徒の都合に合わせ、よりこまやかな学習支援を目指す。
 進路相談についても、キャリアコーディネーターを配置し、進路相談や面接指導を行う。個人に合わせたオーダーメード型の支援体制を整える。
 また、スクールソーシャルワーカーの増員に加え、より高度な専門人材として、スクールソーシャルワーカー・スーパーバイザーの配置も検討している。府立高校を巡回支援し、学校からの相談に対応する人材だという。
 会議では、前述の調査の回答率が20%弱と低かったことや、半数以上の該当者が「相談をしたことがない」と答えたことが問題視された。出席した委員からは、NPOとの連携強化を望む声も上がった。
 これらの議論を受け、吉村知事は「教育だけでなく福祉の側面も強い。関係部局の連携を強化して取り組む。民間団体と学校との効果的な接続も検討したい」と話した。

都道府県教委

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