図解でわかる 14歳から考えるこれからの働き方
15面記事
一般社団法人社会応援ネットワーク 著
自分向きの仕事探すシートも
コロナ禍を経て、働き方の選択肢は多様化し、「ワーク・イン・ライフ」や「パラレルワーク」など新しいキーワードが続々と登場している。親世代の常識や当たり前が通用しなくなる中、中高生が「どんな進路を選べばいいかわからなかったりしたとしてもそれはごく自然なこと」といえる。
本書では、中高生が自分に合った生き方や働き方を見つけるための基本的な知識や考え方が簡潔に紹介されている。中高生へのヒアリングを基にテーマ選びがなされていることもあり、「好きなことを仕事にできるか?」など、多くの中高生にとって身近で切実な問いやトピックが満載である。また、一つのテーマがフルカラー、見開き、Q&A方式で完結しており、図表やポップなイラストが豊富に掲載されて、非常に読みやすい。社会で働く上で必要な基本情報(アルバイトの探し方、給与明細の見方、パワハラを受けた際の対処法など)に加え、自分に向いている仕事を探すためのシート(「ホランド式簡易職業興味チェックシート」)も紹介されており、簡単な質問に答えるだけで、向いている仕事を発見するための手掛かりを得ることもできる。
著者は、「どんな仕事に就くか」だけでなく、「どう働きたいか」「どう生きたいか」という視点を大切にしてほしいと願う。本書は中高生が自分らしい働き方を発見するための確かな指針を与えてくれるだろう。
(1760円 太田出版)
(井藤 元・東京理科大学教授)

